
デジタルのオーディオ機器はその利便性、コスト、サイズ、メンテナンス等、どれをとっても従来のアナログの機器を上回っており、あっという間に業界の機材を一新しました。さらにコンピューターの導入によるハードディスクレコーディングで、現在のDAWは確立されました。DAWは音楽を編集や制作するにあたっての、その利便性や保存性の高さはアナログや磁気テープのデジタルとは比較にならないぐらい優れています。まさにそれはプロオーディオ界の革命的進歩と言えるでしょう。
それでは、アナログのオーディオ機器はもう必要ないのでしょうか。
DAWのサウンドが蔓延している現在のプロオーディオにおいて、何か足りない、満足できないと感じている人々は少なからずいると思います。
特にアナログオーディオと共に歩んできた音楽人、オーディオ人にとって、それはさらなるものであるはずです。それではDAWやデジタルのサウンドでは何が足りないのでしょうか。
そうです、音の魅力です。DAWやデジタルの音は特性もフラットでノイズも少なく、誰でも画一化されたきれいな音を簡単に得ることができます。それは操作性が難しく、操作者によって様々な音を奏でるアナログ機器では困難なことでした。しかし、簡単にきれいな音を得ることができる様になり、その道具としての利便性を得た換わりに、もっとも創造性にとって大切なものを失ってしまいました。
それは音の芸術性であり、真の意味での魅力です。
アナログのオーディオ機器はデジタルの機器に較べてデータ上の特性が劣っているものも多々あります。(勿論すぐれているものもありますが。)しかし人の耳で聴き較べてみるとアナログのオーディオ機器にはデータ上の特性では得られない魅力があります。それは真空管のギターアンプであったり、アナログレコードであったりします。なぜ魅力的に聴こえるのかは現時点では完全には解明されていません。しかしある程度音を聴きわけられる人たちにとっては釈然と存在するのも事実です。DAWにおいてプラグインでそれをシュミレーションしたものもたくさん存在しますが、それはあくまでシュミレーションであり、本物と較べればその差は歴然です。それは当然といえば当然で、シュミレーションであり偽者だからなのです。最近の音(音楽)はいい音(音楽)なのに深く心に残らない。
そんな感覚をもっている人も少なくないはずです。
現時点でも、賢明な音楽創造家たちはDAWと共にアナログの機器を併用しています。
当然のことながら、より音楽を魅力的にそしてアーティスティックにする為です。
コニシスは音楽をより魅力的にする為にはアナログのオーディオ機器が必須であると考え、これからもアナログオーディオ機器を開発し、製作し続けようと考えています。
そして人々に本当の音の魅力を伝えようとする賢明な音楽創造家たちやこれからのプロオーディオ界、そして音にアートをもとめるオーディオリスナー達に貢献していきたいと思っています。
コニシス研究所 代表 小西 浩次 |
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